Railsなどでアップロードしたファイルを別のコンピュータへ移動したい場合はdocker cpコマンドなどを利用していたのだけれども、ようやくRcloneというコマンドに落ち着いた。 これは複数のクラウドサービスに対応しており、Minioのクライアントとしても使えるようだ。

インストール

$ sudo apt install rclone

rclone config

$ rclone config
n/s/q> n
name> minio
Storage> 4
provider> 7
env_auth> 1
access_key_id> USWUXHGYZQYFYFFIT3RE
secret_access_key> MOJRH0mkL1IPauahWITSVvyDrQbEEIwljvmxdq03
region> 1
endpoint> http://192.168.1.106:9000
server_side_encryption> 1
sse_kms_key_id> 1
Edit advanced config? (y/n)
y) Yes
n) No (default)
y/n> n

出力をだいぶ省略しているが、対話的な処理で入力していけばよい。 Storageを4にしてproviderが7になっていればあとはデフォルトで適当に進めていくだけだ。

rclone config showコマンドで設定ファイルの内容を確認できるようだ。

$ rclone config show
[minio]
type = s3
provider = Minio
env_auth = false
access_key_id = USWUXHGYZQYFYFFIT3RE
secret_access_key = MOJRH0mkL1IPauahWITSVvyDrQbEEIwljvmxdq03
endpoint = http://192.168.1.106:9000
bucket_acl = private

Minio側のACL

{
  "Version": "2012-10-17",
  "Statement": [
    {
      "Effect": "Allow",
      "Action": [
        "s3:GetBucketLocation"
      ],
      "Resource": [
        "arn:aws:s3:::satonocrown"
      ]
    },
    {
      "Effect": "Allow",
      "Action": [
        "s3:*"
      ],
      "Resource": [
        "arn:aws:s3:::satonocrown/*"
      ]
    }
  ]
}

今回はsatonocrownというbucketを作成した。 自分のbucketの範囲内でなら基本的に何でも許可するといったイメージだ。

rclone listremotes

$ rclone listremotes
minio:

アクセスできるディレクトリの一覧を取得できる。

rclone listremotes

$ rclone listremotes
minio:

rclone lsd

アクセスできるディレクトリの一覧を取得できる。

$ rclone lsd minio:
          -1 2023-10-26 17:48:13        -1 satonocrown

他にもls、lsfなどが使えるようだ。 lsdはディレクトリのみでlsfはファイルのみ、lsはどちらも取得できる。 さきほどのACLもここで確認できる。

rclone copy

ファイルをアップロードできる。

$ rclone copy ./satonocrown/public/uploads/ minio:satonocrown/uploads

Minioのブラウザ経由で確認するとRailsのアップロードディレクトリがコピーできていた。